15.「申し訳ないけど、他社で仕事が決まっているから…」
その年は、夏に第一弾のカタログが完成して、秋に展示会に出展して…11月上旬頃かな、その後、初の取引先となる大手クライアントに連絡したのは。
最初は、何度も何度も電話でアポイントをとろうとしても
なかなか担当者に繋がらなくて…
このお客様は、お子様向けの景品とかを作る機会が多いと言っていたし、
仕事になれば大きいなと思っていたんだよね。
展示会でお会いしたときもウチの商品を
「これ、かなり面白いよ！」
「催事のイベントにはぴったりだね！」と評価していただいてたから
絶対に結果に繋げたかった。
その後、ようやく担当者と連絡が取れて、
本社へ商談に行くことになったんだけど、
その頃、すでにクリスマスの企画が決まっていたみたいで、
「申し訳ないけど他社で仕事が決まっているから、
西川君のところにはお願いできないと思うよ。」って、
担当者の人には言われたんだよね。
ただ、こんなチャンスは、そうあることじゃないと思って、
とにかく必死で食い下がってみたんだ。
「他社で決まっていることは分かりました。」
「でも同じ“クリスマス”というテーマで一度、私に提案させてください！」
「力を試して下さい！！」
「それでダメだったら、もう諦めます！！」って。
提案だけなら、という了承をなんとかいただいて、
その足で名古屋に戻った。車の移動中にイメージを固めて、
着いてすぐにいろんなサンプルを作って即、郵送で送ったんだ。
