5.偶然、お菓子の仕事が舞い込む。
そんな先の見えない状況でも、ひたすらアポをとっては東京に寝泊まりし、 名古屋との往復をしていたね。
でも何もすることがなかった時よりは、気持ちは前向きだったかな。
悩んでばかりいても何も道は開けないからね。
そして、この頃、お菓子を使った初めての仕事が偶然、舞い込んだ。
代理店からの依頼で、某競艇場のノベルティを作る案件。
箱の中に、選手のフィギュアを入れて金平糖（こんぺいとう）を同封するセット。
競艇はレースが分かりやすいように選手にカラーが割り振ってあるんだけど、
その選手と同じカラーの金平糖を入れる、という内容だった。
当時は、本当に手探りだったからタウンページを開いて片っ端から電話をかけて
金平糖屋さんを探すところからやっていたね。
結局800万円位の仕事になったんだけど、
この時点ではまだ、このお菓子を使った仕事が、後に
事業の柱になるなんて思っていなかったんだよね。
